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INFORMATION

2021/9/6おまんじゅうまたね。

 

急遽、早く施設を閉めさせていただいた日。

スタッフみんなで、おまんじゅう とのお別れとお見送りをしてきました。

 

 

 

 

おまんじゅうは、生後2〜3週齢ほどで、他3匹の兄弟の仔猫たちと外にいたところを保護され、SPAにやってきてくれていました。

野良猫の繁殖がとても多くなる 春先から夏。
今年も本当にたくさんの保護依頼がSPAにきていました。

おまんじゅうたちの母猫は、もしかすると事故に遭ってしまったり、ご飯を探しているうちにはぐれてしまったのでしょうか。
全く姿を現さず、このままでは危ないとご依頼が入り引き受けることにしました。

SPAは、一度にたくさんの犬猫たちを収容できるほどの大きさはありません。
そのため、本当に今回は様々なタイミングが重なり、助けることができた子達でした。

施設で保護をしてから、一緒にいた時間は約2週間ちょっと。

スタッフでせっせと代わりばんこに哺乳瓶でミルクあげをしながら、少しずつ少しずつ、大きくなってきてくれていましたが、その中でも一際小さな体で頑張っているのが「おまんじゅう」でした。

いつも丸くなって寝ているところが、後ろから見ると本当にまんまるくて、それがおまんじゅうみたいだねと言ったのが名前の由来です。

兄妹は、かりんとう、くずもち、ようかん と和菓子のお名前をつけました。

おまんじゅうは、未熟児で見てすぐわかるほど兄妹との身体の大きさ違い。
そして生まれつきなのか、前肢がくの字に曲がっており、4本足では上手に動かせず、匍匐前進するように一生懸命にスタッフに寄ってきては、ミルクを要求するように一番大きい声で鳴いてくれていたのが、印象的でした。

毎日ミルクを飲んでは寝て、遊んでは寝て。
赤ちゃんらしく、元気に兄妹と過ごしており、このまま変わらず大きくなってくれるのではないかと期待とともに毎日過ごしていました。


ある日の朝、スタッフから「いつものおまんじゅうの声がしない寄ってこない…」と声を震わせて焦りながらの連絡が入りました。

状況を聞き、これは危ないのではと判断し、
すぐに気道確保すること。
とにかく体を温めること。
ゆっくりさすって声をかけること。

今すぐにでもできる、できる限りのことを指示をすると共に、他のスタッフも駆けつけすぐに病院へ駆け込みました。


容態は、安定せずいつ何があってもおかしくない状態。

元々体も小さく未熟児だったおまんじゅう。
ウイルス性かもしれなければ、先天性の何かかもしれない。
なにが急変してしまったひとつの要因かはわかりません。

小さすぎる体で、たくさんの検査をすることはあまりにも厳しく、応急処置を行ってもらい
病院を後にしました。

私たちがおまんじゅうにできることは、隣でとにかく見守ること

それだけでした。

数分に一度、スタッフが変わる変わるにおまんじゅうが息をしているか見ては声をかけ、指で顔まわりを触ると「起きてるよ〜」ともぞもぞ動いて反応を見せてくれる流れが続きました。


夜になり、再び点滴をして、おまんじゅうだけをスタッフが連れて帰り、ひたすら隣で見守りました。

安定しない一回一回が荒い呼吸をしていて、何度も苦しそうな声を出したりもがく姿もありました。

苦しそうにしている姿を見ても変わってあげることもできず、隣にいて声をかけて撫でることしかできないこの時間が、1番の無力さを感じる時間です。

スタッフはこれまで何度こういった犬猫たちの隣を経験してきているでしょうか。
何度でもこの心苦しさに慣れることは一生ありません。


30秒に1回ほどの呼吸に変わり始め、絶対に苦しいはずなのに、何度も何度も息を吹き返しては、「僕はまだ頑張れる。生きるから。」と伝えてくれているかのようで、そんな姿を見て、「ちゃんと見てるから、頑張れるところまで頑張れ」と思わず泣きながら伝えました。

スタッフが抱っこをしながら話しかけている間、おまんじゅうは、20分以上も必死に応えてくれました。


その後、スタッフが見守る中、最期はすーっと息を吐いて、息を引き取りました。

おまんじゅうがこの世に生まれてきて、生きれたのはたったの1ヶ月ちょっとでした。

 

 

 

 

いつ何があるか分かりません。
この子たちと向き合うと決めた以上、色んな覚悟も必要です。
その中で、私たちが一度に向き合えている犬猫達は、私たちが見てあげられるごくごく僅かな数の子たちです。

「可愛い」「可哀想」だけでの中途半端な行動は、後々お互いを苦しめることにもなりかねません。
言葉にすることも難しいですが、もっと多くの方へいろんな気持ちになって感じて考えてもらい、それを思うだけでなく行動に移してもらいたい。そう思います。

スタッフは、手のひらサイズの小さな体で、強すぎるほどの生命力を見せつけられ、悲しい気持ち以上に「僕の分の頼んだ」と背中を押された気持ちになりました。

おまんじゅうが、「スタッフども気合いが足りてないぞ!もっと気合い入れろ!」と気持ちを叩き直してくれた気がしています。

おまんじゅうがいた証拠を、ここに残させていただきたいと思い、ブログにしました。

おまんじゅうの分まで、きっと兄妹たちが幸せを掴んでくれるから、安心してお空から見守っててね。

最期は、体調を崩してから洗えずにいた体を綺麗に エンゼルケア して、大森ペット霊堂 さんでお時間をいただいて葬儀を執り行い、スタッフみんなでおまんじゅうのお骨も骨壷に納め流ところまでをさせていただきました。

小さな体は、もっと小さくなったけれど可愛い真っ白なお洋服を着て帰ってきました。

そして、最後には表彰状もいただきました。
おまんじゅうが兄妹の誰よりも先に、こんな立派な表彰状をもらえてきっと誇らしげにしているはずです。
兄妹の家族が見つかるまで、同じ施設で一緒に過ごしてもらうことにしました。

 

 

 

 

最後は食べられなかったけど、大好きなヤギミルク と カルカンのチキン味のウェットはたくさん食べれてるかな?

可愛い可愛いおまんじゅう。
私たちのところに来てくれてありがとう。
たくさん頑張ってくれてありがとう。

くずもち、かりんとう、ようかんのことは、私たちがしっかり見守ります。

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