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2019/08/13もっとよく知ろう!「胃捻転」のこと

 

皆さん、「胃捻転」ってご存知ですか?

 

 

犬(特に大型犬や胸の深い犬種)や猫にもよく見られる病気のひとつです。

今回は、この「胃捻転」について詳しくお話ししていきたいと思います!

 

 

 

 

そもそも「胃捻転」って?

 

「胃捻転」とは、文字通り胃がねじれる急性の病気です。

胃が多量のガスで膨れ上がる“胃拡張”に伴って胃がねじれる事が多く、「胃拡張・捻転症候群」とも呼ばれます。

発症すると胃や周囲の血流が遮断される事から、急激にショック状態に陥るため、緊急性の高い病気です。放っておくと死に至る場合もあります。

 

 

 

 

 

 

「胃捻転」の主な原因は?

 

明らかな原因は解明されていません。

ですが、食べ物や水を摂取した直後に胃の異常運動が起こったり、胃の内容物が流出する、大量の空気を飲み込むなどが考えられています。

特にグレートデーンやワイマラナー、セントバーナード、ジャーマンシェパードドッグなどの大型犬、胸の深い犬種に多く見られ、ストレスや加齢などによってもリスクが高まるのではないかと言われています。

 

 

また、食事に関して「胃捻転」を引き起こすリスクを高めるとされているのは、

 

*水やごはんを摂取した直後の運動

*1回の大量の食事

*食事のスピードが早い

*運動前後に水をがぶ飲みする

*高い台に乗せた食事

(以前は、高くして与えた方が予防になるとされていましたが、最近の研究では逆にリスクが高まる事がわかりました。)

*小さい粒(30mm以下)のフード

(缶詰やフードプロセッサーで細かくした食事を与えた犬の方がリスクが高かったと言われています。)

 

などが報告されています。

 

 

他にも、親が「胃捻転」を発症した子の発症率は高い傾向にあると言われています。

今の時点では、性別における発生率については明確にはなっていないようです。

 

 

 

 

 

 

 

発症するとどんな症状がある?

 

一般的には、食事の数時間後以内に発症します。

典型的な初期症状としては、元気がなくなる、お腹が膨れる、気持ち悪そうによだれを垂らす、嘔吐もしくは嘔吐物を伴わない吐き気(吐きたくても吐けない)、腹痛(背中を丸めている)、呼吸が苦しそう、など。

はじめは自力で歩けますが、次第に立てなくなり、急激に症状が悪化します。ショック状態に陥ると、早急に治療が必要です。

 

 

 

 

 

 

予防法は?

 

明らかな原因が解明されていないため、はっきりとした予防方法はありません。

ですが上記の事を踏まえて、

 

*食事の直前・直後に運動させない

*1度に大量の食事を与えず、数回に分ける

*早食いをさせないように工夫する(早食い防止の食器など)

*運動前後に水をがぶ飲みさせない

*高い台の上で食事をさせない

 

など、リスクを避けてあげる事はできます。

また、胸の深い犬種は特に、おかしい様子がないか注意して見てあげましょう。

短時間で死に至る事もある、緊急性の高い病気ですので、少しでも異常を感じたらすぐに病院に連れて行きましょう。

 

 

 

 

 

 

「胃捻転」になってしまった時の治療法

 

「胃捻転」を発症すると、ショック状態に陥っている事も多く、輸液や血液バランスなどを整えるなどの処置が行なわれ、同時に胃の拡張を緩和するために口からチューブを入れるか太い針を胃に刺してガスを抜く事もあります。

先に開腹手術を行なうか、上記の処置を行なって動物の状態が安定し麻酔をかけられる状態になってから手術をするのかはその子の状態によって異なります。

開腹手術では、捻れた胃を正常に戻し、再び捻れてしまわないように胃を体壁の固定する処置が行なわれます。

この時、胃を切開してガスを抜いたり、胃の内容物をする事も。

状態が進行していると胃壁の壊死が起こっている場合もあり、その場合は壊死した部分を切除します。

 

手術の前後や術中に不整脈を起こす事もあり、注意深く観察が必要です。

また、胃捻転以外にも、不整脈や脾臓捻転、血液異常などを合併して起こしていると経過は厳しくなります。

 

 

 

 

 

いかがでしたでしょうか?

「胃捻転」は、意外と身近に潜んでいる怖い病気なんです。

飼い主さんが少し気を付けてあげる事で、防ぐ事ができるかもしれません。

大型犬や胸の深い犬種は特にリスクを避けてあげるようにして、最大限に注意してあげましょう!

 

 

 

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